前回の「LaravelとLumenのHello Woldを試す」は実用的な計測ではないので、
もう少し通常の動的サイトに近い処理を追加して計測してみました。
テスト環境
前回の記事を参照LaravelとLumenで以下のファイルを追加
- ルーティング設定でHomeコントローラを指定する (app/Http/routes.php)
- データベース設定を追加する (config/database.php)
- コントローラーにデータを取得する処理を追加する (app/Http/Controllers/HomeController.php)
- モデル追加する (app/Page.php)
- ビュー追加する (resources/views/home/index.php)
- ビュー上でデータをforeachで20件ほど表示する
- セッション機能はfileを使用する
- Lumenは、機能(DotEnv, Facade, Eloquent)を削る毎にHomeControllerを修正する
Lumenは機能の有無で4パターン計測
機能の切り替えは、bootstrap/app.phpを修正する- DotEnv, Facade, Eloquentを使用する
- DotEnv, Facadeを使用する
- DotEnvを使用する
- DotEnv, Facade, Eloquentを使用しない
Lumen5.2ではなく5.1も対象している理由
Lumen5.2ではAPI Tokenの利用を前提にしているようでsession機能が削除されました。
独自にsession機能を追加すると別のものになってしまうので、できるだけLumenをLaravelに近づけるため5.1の計測をしてみました。
ちなみに、sessionを利用したい場合は、Laravelがおすすめとのこと。
結果
framework | req/sec |
---|---|
Laravel 5.2 | 692.81 |
Lumen 5.1 (DotEnv, Façade, Eloquent) | 1,341.92 |
Lumen 5.1 (DotEnv, Façade) | 1,523.70 |
Lumen 5.1 (DotEnv) | 1,632.32 |
Lumen 5.2 (DotEnv) | 1,663.94 |
Lumen 5.1 | 1,769.84 |
前回の結果ほど差はありませんが、1.9〜2.5倍程度Lumenの処理性能が速い結果となりました。
DotEnv, Facade, Eloquentを使っても約2倍近い性能を得ることができるので、パフォーマンス重視の方は選択肢の1つとなるのではないでしょうか。
ソースの書き方によってはLaravelに近づけることや移植もできると思うので、良い派生プロジェクトではないでしょうか。
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